プロジェクト
このプロジェクトは、2025年の大阪・関西万博に向けて、「水と流域」をテーマに持続可能な社会づくりの方法を議論し、地球市民対話を通してSDGsの達成とその先のワクワクする未来づくりをめざします。愛・地球博の理念継承と発展のための活動の一つとして、2022年度から3年計画で推進します。
プロジェクトには、①フォーラムの開催、②SDGs調査の実施、③フィールドワークの実施、④その他、付帯事業(大阪・関西万博での出展)を実施します。
「水と流域・地球市民対話フォーラム」の開催
2022年度:地域対話フォーラム①(愛知県開催)2023年2月23日(祝)開催決定!
2023年度:地域対話フォーラム②(大阪府開催)
2024年度:全国対話フォーラム(東京都開催)
2025年度:国際対話フォーラム(大阪万博会場開催)
本プロジェクトの目的に合致した地球市民対話を、広く一般市民や国内外の有識者と共に深めるために、「いのちの水と流域・地球市民対話フォーラム」を連続開催します。対話フォーラムは、2022年度から連続開催します。開催にあたっては、地域から全国、全国から世界へと、以下の名称で、対話の場を広げます。
さらには、ESD地域拠点(国連大学認定世界180地域)のネットワークを用いて、国際的な生命地域SDGsモデル(Bioregion Based
SDGs Model)の構築を目指して対話活動を展開します。2025年に開催する最終回の地球市民対話フォーラムでは、国際的なゲストも招へいして議論し、2025年大阪・関西万博から世界に向けて発信・提言できる具体的なSDGs指針を提示します
水と流域に関するSDGs調査の実施
調査研究活動は、水と流域に関連するさまざまなSDGsのテーマを取り上げた地域研究をおこないます。さらに、地域研究の交流と統合を目的とした小規模の合同研究会を開催し、新たなSDGs推進モデルを構築します。
流域圏単位で持続可能な社会およびSDGsを実現することを目標に掲げ、流域圏内のテーマ別分科会を設置し、テーマ研究を深めます。当面は、東海・中部地域における各テーマ別分科会で地域内外の研究を進め、その後、関西や他地域の協力団体と連携して、合同研究会を開催します。研究テーマ案は以下の通りです。
・流域圏の自然環境保全と資源循環利用(例:地域循環共生圏の取組み)
・流域圏の防災減災(例:流域災害危機情報管理の取組み)
・流域圏の持続可能な生産と消費(例:流域圏の地産地消の取組み)
・流域圏の自治体SDGs交流(例:SDGs未来都市、広域プラットフォームの取組み)
・流域圏の伝統知と自然共生(例:日本の祭りと生物多様性保全の取組み)
・流域圏の水問題と水資源利用(例:日本水フォーラムの取組み)
・流域圏の上下流連携(例:名古屋環未来研究所の取組み)
・流域圏の交流(観光)と歴史(例:「サステナブルトラベルKAIDO」の取組み)
フィールドワークの実施
プロジェクトでは、第一に、東海・中部地域(愛・地球博開催地)と大阪・関西地域の流域圏を主たる対象地域として、SDGsの手法開発を実施します。第二に、日本国内の他地域への応用を検討します。そのため、国内:北海道、東北、関東、中部、関西、中国、四国、九州の8地域の中から各1カ所の生命地域を選び、実行委員会メンバーが、年間2回のフィールドワークを実施します。
日本国内の連携対象となる生命地域(例)
《大阪・関西:琵琶湖・淀川水系/大阪湾流域圏のサステナビリティ》
《東海・中部:伊勢・三河湾流域圏のサステナビリティ》
《北海道:石狩川流域圏のサステナビリティ》
《東北:三陸流域圏のサステナビリティ》
《関東:鶴見川流域圏のサステナビリティ》
《中国:児島湾流域圏のサステナビリティ》
《四国:四万十川流域圏のサステナビリティ》
付帯事業の企画・実施(2025年)
対話フォーラムの付帯事業として、展示出展・音楽イベント・動画配信を企画します。
■ 展示・ワークショップの開催(2025年万博会場内):万博会場内において、全国の流域圏における取組みの展示や体験型のワークショップを実施する市民団体、企業や自治体を募集して「いのちの水と流域広場(仮称)」を展開します。
■ 音楽イベントの開催(2025年万博会場内):上記連続フォーラムで論じる理念を感性で受け止め、持続可能な社会づくりの重要性に共感し、気付きを与えるきっかけとなるとなる音楽イベント「いのちの水と流域コンサート(仮称)」を開催します。
■ 映像動画の配信:(2025年秋):「いのちをつなぐ水と流域フォーラム」のテーマに関連する動画を制作・収集・募集し、オンラインプラットフォームを構築して国内外に公開します